2013年4月4日木曜日

マクニール「世界史」 読み終わったのでジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」とざっくり比較


「世界史」はこれの上下っすね
以前読んだ「銃・病原菌・鉄」とジャンルしては一緒です。

「銃・病原菌・鉄」を読んだのは半年ぐらい前かな?「世界史」と同じように2ヶ月ぐらいかかった記憶があります。
つっても、この2ヶ月間「世界史」 以外に5冊以上読んでる気がするのでこれだけを読んでたわけじゃないけど。
なんで比較といってもかなり曖昧。

手元に両方あって、多少参考にしながら書くわけじゃないのでメモ程度で。
記憶が曖昧だから間違ってるかも。

・面白さ
「銃・病原菌・鉄」
こっちのほうが面白かった。
世界史なんだけどやや特定のイベントや現象にフォーカスしているイメージがあって、その分面白かったかな。例えばインカやアステカの滅んだ経緯とか、オセアニア周辺の文明の動きとか。
 「世界史」 
やや学術的というかお勉強感が強かった。というのも、何か全体的に欧米人視点なんだよね。


・考察の視点
「銃・病原菌・鉄」
地理的・気候的な視点、生息している生物、言語の分類など、科学的な視点に基づいた分析が多いように見受けられた。
 「世界史」 
文明や文化の流れ、政治的な内訳、キーマンの動き、民族の動きという視点が多かった気がする。それらの文献から推測と言うよりも記録上の事実をつらつら書かれてる感じ。

・カバーしてる内容
「銃・病原菌・鉄」は「世界史」に比べて、時代や地理的に歯抜け感が強かった。
まーでも結構分厚いとはいえ両方共文庫2冊程度の文量なので全てをカバーするのは無理な話だけどね。

・よくわからない度、必要とされる前提知識
地理的な知識は多少ないと両方辛い。恐らく俺が読むのが遅かった理由がこれかな。
他は哲学や政治学、文明(特に古代文明)、宗教(特に一神教)について多少教養が無いとかなり厳しいかもしれない。
 とはいっても、一介のサラリーマンが読めるレベルだけどね。


ということで今後の一生を考えれば十分に読む価値のある本だと思う。

今自分が持ってる価値観がどれだけ不安定でどれだけ特異なものかって自覚するのは不可能だと思うけど、少なくとも絶対なものではなくて今までどう変化してきたのかとか知るには世界史って凄い便利な気がする。

2 件のコメント:

  1. ここで紹介されているのをみただけなんだが、「銃・病原菌・鉄」に関しては非常におもしろそうだと思った。仮説検証型のストーリー展開をしているせいなのかもしれない。

    歴史の本って、ストーリー性が低い物事を順番に説明していくだけのものが結構多いような気がする。世界史関係の本はよく買うが、あんまり読了したことがない。

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    1. 銃・病原菌・鉄 は面白いし読み応えあるよ!
      仮説検証型で「まぁようここまで調べましたわー」って感じでヘェーボタン連打が止まらんかった。

      >ストーリー性が低い物事を順番に説明していくだけ
      ↑これがお勉強感の原因なんだよね。
      強い興味を抱いてれば気にならんけど、ちょっとかじってみたい程度で読み始めてお勉強感が強いと途端に読書が苦痛になるw

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