2009年5月22日金曜日

世に棲む日日を読み終えて



・7冊目


【タイトル】世に棲む日日(4)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った人物】


高杉晋作を支持した商人達





【感想  】


面白かったです。四境戦争の経緯を知る事で、行動力の大切さを感じました。


奇しくも当時の晋作と私は同年代にあります。こういった点からも非常に活気付けられる思いです。


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ふと10年ほど前、友人宅で麻雀をしていた時の一場面を思い出しました。





配牌は3色目、ツモも調子が良く5順目あたりに好形のイーシャンテンになります。


しかし、7順目あたりで他家の河から自分の欲しいキー牌が既に握られている可能性が高い事に気づきました。


決め打ちをしているつもりは無かったのですが、方針転換するメリットも感じられなかったのでそのまま打牌を続けていると、


それを後ろで見ていた友人Aが『そっちかぁ』と言いました。





当時、よく打つ麻雀仲間が10数名居て、友人AとB、そして私の3人だけが抜きん出て好成績であった事もあり「自分は弱くは無い」という自負がありました。


そういった経緯もありAの『そっちかぁ』と言う言葉に納得がいかず、その局の後に牌を開いて考察し、理由を聞きました。


BもAと意見を同じく「自分だったら方針転換する」と言う事でした。


どちらの意見が正しいかという議論が無意味である事ぐらいは解っていたので、その時は「まぁそういう考えもアリだな」と結論付けた…気がします。





そして今、世に棲む日日を読み終えて、何故『そっちかぁ』に対してAやBの意見を受け入れられなかったのかが明確に理解出来ました。


人が持つ意思の慣性 が原因と思います。


「一度決めたことは最後までやり遂げる」という言葉があります。


これを目標達成の為の自己研鑽として使う点には異論ありません。


しかし目的・行動の正当化のための根拠としては通用しません(でもこういう使い方としての方がよく耳にする気がする)。





なんだろう、慣性というより惰性と言った方が適切なのかな……


あの時の自分は「新たらしい情報」を踏まえた状況分析を適時行い、今まで行ってきた自身の行動を否定し(方針転換)、最終目的の為に行動を変えられなかった奇兵隊みたいだなと思いますた。


私も高杉晋作のように最終目的を見据えて、新しい情報が得られれば都度中間目標を見直し、場合によっては過去の自分を否定する事を躊躇わない人にならなくては と思いますた。





2009年5月19日火曜日

政治的なものを書かせてもらう



読書に関する日記を書いていたら何か書きたくなったんで書いちゃうよ!





http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090518k0000m010071000c.html


まぁ毎日なんで多少は民主贔屓かと思うが、それでも民意が民主よりだという結果か。


はぁ・・・政権交代とか言ってるやつまじ氏ねよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


先日「定住外国人は税金を納め、地域に根を生やし、一生懸命頑張っている。その人たちに(地方政治への)参政権ぐらい当然付与されるべきだと思っている」とか基地外としか思えない発言をしたばっかりの屑が「首相に相応しい」とか言ってる奴が大多数を占めるのか…





何で外国人に参政権与えるんだよwwwwww


日本を、日本人を本質的に否定している奴に賛成とか意味わかんね。


鳩山は 住んでる奴が統治>>>日本人が統治 って言ってるんだよね。


じゃあ世界は中国人が統治するのが一番いいという事なんですね^p^


国内の外国人犯罪の50%を占めている人種に統治させるのが一番いいんですかね。


宗教意識も道徳観念も希薄なのに犯罪発生率が特異的に少ない日本人はそんなにKUZUな人種なんですかね。





他民族国家(多ではなく)なるぐらいならまだ創価に支配される方がまだマシだわ とおもいますた。





2009年5月18日月曜日

久々に読書レビューでも



時間あると逆に筆不精になる





あるあるあるあるある!!!!!と思います(よって↓は日本語として正しいはず)。


しばらく書いてなかったんですが、超暇だったからです。





・3冊目


【タイトル】本を読む本


【著者  】M.J.アドラー


【出版社 】講談社学術文庫


【一番心に残った言葉】


読むに値する良書を、知的かつ積極的に読むための法則


【感想  】


「読書とは」という命題を持った本は大きく以下のジャンルに区分けできる。


1.読書の価値を認識し、読書に対するモチベーションを上げる


2.速読のハウツー


3.読書という行為の科学的分析


(2は3に内包されるが、あまりに著書の数が多いので分けた)


で、存外3に関する本が少ない。そしてこの本は3に該当し、かなりの説得力を持った内容であると感じた。


お堅い内容なので読むのに時間がかかったが、卒論を書く準備としては非常に有用な情報が詰まっていると思う。





・4冊目


【タイトル】世に棲む日日(1)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った言葉】


人間たる者、自分との約束を破る者がもっともくだらぬ


【感想  】


全4巻。時は幕末、長州に現れた二人の英雄「吉田松陰」と「高杉晋作」にスポットを当てた小説。


1から2巻の後半までが吉田松陰とその近隣を主とし、以降は高杉晋作を中心に長州や日本全体の動向を物語っているが、


あくまで長州サイドとしての文章なので幕府側の状況などについては省略されている点に注意。


吉田松陰という人物の凄まじい思想について大変解りやすく書いてるので、幕末の入門書として最適である。








・5冊目


【タイトル】世に棲む日日(2)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った人物】


吉田松陰の「人の良いところを見抜く」力


【感想  】


この巻の途中で吉田松陰が死刑になる。享年30歳。


死刑になるまでの4年間、座敷牢にて講義した松下村塾では多くの人材に教養と思想を引き継ぐ。


その人材の顔ぶれを見ると、これが本当に本州の端っこで罪人が細々と講義していたとは思えないほどである。


そして松蔭の死後、如何にして思想が受け継がれ、革命が興るのかが事細かに描かれている。


時間を忘れて読みふける事うけあい。





・6冊目


【タイトル】世に棲む日日(3)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った人物】


高杉晋作の自由奔放っぷり


【感想  】


晋作の行動力に脱帽。もし松蔭が今しばらく生き延びていればと思うと、もっと早く日本は文明を開けたのではないかと思わざる得ない。


行動が大胆過ぎて結果的に上手くいっただけのように思えるが、実は理路整然とした考えがあった事に驚かされる。


何時の時代にも成功する哲学のようなものが感じられた。








と言う感じでマイブームは幕末です。


前回は壬生義士伝という幕府側からの小説でしたので、今度は真逆の長州サイドから描かれたものを読んでみました。


非常に熱いです。面白いです。


次は竜馬、次は会津、次は薩摩、井伊直弼や勝海舟等々の本が読みたい。


特筆すべきは全員が「日本を良くする為」という目的のために動いていた事。


なんつーか熱過ぎるの一言に尽きる。