2008年12月17日水曜日

フリーランスは美味いのか



たまに言われます。『フリー美味くね?』と。


結論から言うと金勘定や営業も好きな人にとっては美味い。そうで無い人には不味いと思います。





・収入面


手取りは倍、いや2.5倍ぐらいになります。でもボーナスが無いので実質的には12/16倍ぐらいがサラリーマン時代の月収と同等だと思います。


更にそこからサラリーマン時代に会社が受け持ってくれていた厚生年金、企業年金、保険、その他福利厚生、退職金の積み立て、収入保険、財形貯蓄などの会社独自の資産運用などのメリット分を抜かすと月20万ぐらいマイナスしなければなりません。


つまりリーマン時代に手取り25万だったら、フリーになったら最低でも50万ぐらい貰わないと非常時を含めた生活レベルは落ちるはずです(そりゃ貯蓄とかしないで刹那的に生きれば落ちないけど)。





・労働面


組合は無いので生活保障がありません。仕事を自分で取ってこなければならないし、確定申告もしなければなりません。本業以外の事務や営業作業が月10時間ぐらいあると思います。


また有給休暇がありません。実際はお客様との関係が良好なら月1、2日は休めるだろうし、盆休みや連休も取れると思います。


ただ、法的に守られているものではないし、怪我とかで1週間とか休んだらその分ペナルティは課せられます(契約金25%(=15万)カットとか)。





・その他


リーマンと違って源泉徴収ではないし、経費はちゃんと申告すれば非課税になります。


よって、ちゃんと節税すればそれなりの見返りもあります(この『それなり』が洒落にならん額なわけだが)。


税金、年金、保険、契約などもそれなりに詳しくならざるえないので、その点もメリットと言えばメリットです。


ただ、一人でやってる以上儲けという点に関しては40歳が限度だと思います。





もっとも必要とされるスキルは次の2点だと思います。


・早い段階で「こいつ使える」と思ってもらえるか


・送別会で「また一緒に仕事したいです」と本心から言ってもらえるような印象を与えられるか


技術力やコミュニケーション能力、責任感、その他諸々のビジネススキルは上記2点を満たす為の手段であり目的ではありません。