2009年5月18日月曜日

久々に読書レビューでも



時間あると逆に筆不精になる





あるあるあるあるある!!!!!と思います(よって↓は日本語として正しいはず)。


しばらく書いてなかったんですが、超暇だったからです。





・3冊目


【タイトル】本を読む本


【著者  】M.J.アドラー


【出版社 】講談社学術文庫


【一番心に残った言葉】


読むに値する良書を、知的かつ積極的に読むための法則


【感想  】


「読書とは」という命題を持った本は大きく以下のジャンルに区分けできる。


1.読書の価値を認識し、読書に対するモチベーションを上げる


2.速読のハウツー


3.読書という行為の科学的分析


(2は3に内包されるが、あまりに著書の数が多いので分けた)


で、存外3に関する本が少ない。そしてこの本は3に該当し、かなりの説得力を持った内容であると感じた。


お堅い内容なので読むのに時間がかかったが、卒論を書く準備としては非常に有用な情報が詰まっていると思う。





・4冊目


【タイトル】世に棲む日日(1)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った言葉】


人間たる者、自分との約束を破る者がもっともくだらぬ


【感想  】


全4巻。時は幕末、長州に現れた二人の英雄「吉田松陰」と「高杉晋作」にスポットを当てた小説。


1から2巻の後半までが吉田松陰とその近隣を主とし、以降は高杉晋作を中心に長州や日本全体の動向を物語っているが、


あくまで長州サイドとしての文章なので幕府側の状況などについては省略されている点に注意。


吉田松陰という人物の凄まじい思想について大変解りやすく書いてるので、幕末の入門書として最適である。








・5冊目


【タイトル】世に棲む日日(2)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った人物】


吉田松陰の「人の良いところを見抜く」力


【感想  】


この巻の途中で吉田松陰が死刑になる。享年30歳。


死刑になるまでの4年間、座敷牢にて講義した松下村塾では多くの人材に教養と思想を引き継ぐ。


その人材の顔ぶれを見ると、これが本当に本州の端っこで罪人が細々と講義していたとは思えないほどである。


そして松蔭の死後、如何にして思想が受け継がれ、革命が興るのかが事細かに描かれている。


時間を忘れて読みふける事うけあい。





・6冊目


【タイトル】世に棲む日日(3)


【著者  】司馬遼太郎


【出版社 】文芸春秋


【一番心に残った人物】


高杉晋作の自由奔放っぷり


【感想  】


晋作の行動力に脱帽。もし松蔭が今しばらく生き延びていればと思うと、もっと早く日本は文明を開けたのではないかと思わざる得ない。


行動が大胆過ぎて結果的に上手くいっただけのように思えるが、実は理路整然とした考えがあった事に驚かされる。


何時の時代にも成功する哲学のようなものが感じられた。








と言う感じでマイブームは幕末です。


前回は壬生義士伝という幕府側からの小説でしたので、今度は真逆の長州サイドから描かれたものを読んでみました。


非常に熱いです。面白いです。


次は竜馬、次は会津、次は薩摩、井伊直弼や勝海舟等々の本が読みたい。


特筆すべきは全員が「日本を良くする為」という目的のために動いていた事。


なんつーか熱過ぎるの一言に尽きる。





2 件のコメント:

  1. おぉ、ありがとう。積読リストに追加。
    幕末系は限が無い気もしてきたわw

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  2. 時間あると持て余すよね。んで、何を書こうか書きあぐねる。あると思います。
    司馬遼太郎の王城の守護者とかオススメッス。幕末の会津は熱い。

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