2012年8月9日木曜日

生命保険で得するためには

今日、契約をしてきた。結構な額の生命保険だ。
貯蓄性が高く、金額的にも大きい金融商品(生命保険)だから、私はそれなりに努力して知識を蓄え、それなりに有利な条件で加入した。
けど、今日いろいろFPと話していてもっと有利な条件があることを知ったので書いておこうと思う。

結論から言うと、最も有利な条件で生命保険に加入したければ直接保険会社に問い合わせてインセンティブに関する交渉をする事だ。
ただし、これは恐らく不可能だと思う。
まずこういう事が行えないように商品自体はほぼ全てと言っていいほどパッケージ化されている。
例えるなら株のような感じでどこで買っても、どういった経由で買っても商品自体は変わらない。
ただ、それ自体には本来であればもっと消費者にとって有利な条件であっても保険会社側に十分利益が出るようバッファが儲けられた上で設計されているようだ。
だから、今日会ったFPもそうだが、それを雇う会社や更には宣伝するだけの企業にも利益を供与する事が出来る。
なので、商品自体をより有利なものに変更することは出来ないのだが、何らかのインセンティブを受け取る事は出来るので、その手法を探るしかない。
しかし、当然このような事は加入しようと考える大多数の人間が想像するわけで、そのルートを簡単に辿れるような構造にはなってないし、逆に辿れないように法整備されている。

では現実的な手法は何かというと、ずばり私に相談する事だ。これはあくまで、私が今知り得る知識の範囲内の方法なわけだが。
この理由はいかにキックバックを貰うかという点につきる。
言い換えれば、中間搾取を自ら受け取るという意味だ。
私は今回保険の契約をすることで2万円のキャッシュバックを得た。
これは結果的には副産物レベルのもので、保険金額から換算すれば本当に微々たるものなのだが、いろいろ調べても周りに聞いてもこの程度の手段しか見つけられなかった。
商流としてはまず、大手アフィリエータ(A8とする)に登録して自己アフィリ可のプログラムを探した。
その中から数社の保険販売代行会社(HGとする)を選んで、面談を申し込んだ。
そして代行会社から紹介された販売員(FPとする)と会って、その人が契約の説明と代行を行ったという流れだ。
つまりA8、HG、FPという3者に中間搾取されている。まぁ金商法の関係でFPを飛ばすことは難しいと思うし、全て飛ばせたところで有利な条件を得れるわけではないんだけど。
このA8とHGを飛ばして私だけにして、FPを経由して購入し、私が得たキックバックを返してもらうというのが一番有利な買い方だと思う。


なぜこんな話になったかというと…長くなるけど忘れないようにちゃんと書いておこう。
まず今日面談したFPとは3回目で、最初の1回目は喫茶店、次に自宅、そしてまた喫茶店という流れだった。
このFPとは別にメールだけで切った会社が1社、面談してみて切った会社が1社だった。全部自己アフィリ経由だ。切ったところからもアフィリの成果報酬はもらうんだけどね。
私は経済学部に在学中というのもあって、そこらへんの素人よりは結構法律にも商品にも実務にも詳しいとは思っていたが、それでも所詮素人レベルという自覚だった。
以下の2点は保険に限る話ではないけど、私にとっての心構え。


1.人を介してモノを買うということ。
いわゆる営業マンの行動原理とは何か。
Must条件・Want条件、フット・イン・ザ・ドア、ドア・イン・ザ・フェイス、コールドリーディング・ホットリーディング、ストーリーなどなど…
一応人並みには読書するので意図せずとも営業マンもしくは元営業マンが書いた本を数冊読んだことがあるし、この手のビジネスセミナーも10回ぐらいは受けたことがある。
また、営業サポート経験がある嫁や、営業経験がある親類、友人などともこの手の話をしたことがある。
だから、人を介してモノを買うような場合、相手がどういう事を求めてくるのか、又はどういう流れなら私が本当に求めているものを提示してくれるのかという最低限の知識はあった。
営業行為というのは得てして利益の大枠を決定付ける行為なので、相手も躍起になってくるのは間違いない。
そういう場で、何も知識が無かったり何も準備をしていなかったり、自分の中ですらある程度の結論が出ていない状態で望むのは論外だと思う。
また、営業マンは必ず相手によって対応を変える。いや、変えないというか、変えれない人もいるだろうが、そのレベルの営業はこちらから切るので一先ず除外。
その変化の方法が自分にとって有利か不利か、想定内か想定外かを見極めてから、営業行為を継続させるか否かを冷静に判断しなければならないと思う。
そう、決定権は常に自分にある事を忘れずに、決して聞き入ってはいけないと思うし、聞き入ってしまうのであれば(例えば知らないことが多すぎたり)その時点で自分が交渉の場に立つレベルではないから一旦ペンディンする事を勇気を出していう必要があると思う。

2.推測する
2回の喫茶店で飲み物代を出すFPの態度から、どの程度の利益を相手は見込んでいるのか少しだけ絞ることが出来る。
自宅で説明を受けているときに、受ける前とどの程度積極的になったかを冷静に観察する必要がある。
「貴社以外の提案は…」と突然切り出した場合、まるで舌打ちが聞こえるような顔付きになるがその後どういう会話の流れになるかを想定し、その根拠を想定しておくと相手を理解しやすくなる。
これらはすべてコールドリーディングのような気がするけど、つまり自分が相手を判断するために幾つかのイベントを用意しておいたほうがいいと思う。


んでだ。
3月に加入した時の銀行員(保険販売代行)はそれを取り扱えるための資格ぐらいは持ってるはずだった。
けどダメダメだった。
どの程度というと、少なくとも私よりはわかっていなかった。
だから一先ず最大限の控除を得る程度の金額に抑えた。その時は保険という金融商品の知識が浅かったせいもあったんだけど。

だから信用できるFPではなく、少なくとも私より税制や今後の見通しに対する知識があって、私よりも私が望む商品を知っている人を探したかった。
まぁそれ以外にもいろいろ観察はしたんだけど。

話していくうちに、相手は私がそれなりの知識を持っていることに気づいた。
契約者・被保険者・受取人の3者がそれぞれ異なる場合のパターンを、恐らく理解しているお客は今まで居なかったんだろうと思う。
けど、私はどういうケースなら贈与税なのか、所得税なのか、相続税なのか、又はそれぞれの控除が何円なのか、こういうケースで節税するには何を変更をすればいいかなどすべて知っていた。
特別難しい話ではないと思うんだけど、何か凄く驚いていた。つか、こういう感じで如何に営業マンのストーリーを崩すかも交渉の際のテクニックなわけだが。
いや、テクニックではないな。これは交渉継続のための必要条件だと思う。これが出来ない場合はペンディングさせるか打ち切った方が安全だと思う。
で、そこから話が面白い方に展開していった。
ブログを9年ぐらい続けている事や、アフィリエータで食ってる友人が居ること、自身もアフィリ報酬で小遣いを稼いでいること、それ以外の副業(金融資産経由は除く)があって今年は50万ぐらいになりそうな事etcを伝えるといろんなカラクリについて教えてくれた。
一応というか、どれも本当。
それらはまずい内容もあるしだるいので全部書きはしないが、前述の中間マージンの具体的な金額を教えてくれた。
それが真実である確証は無いが、ある程度想像していた内容と一致していたので、恐らく誤差はあったとしても多少のものだと思う。
そして、いわゆる教材販売やネットワークマーケティングのパートナーにならないかという話になった。
残念ながらやんわりとお断りした。
とても大事な事なんだけど、私はあんまりお金を欲しいとか、お金を稼ぎたいとか、もっと楽したいとか、生活を変えたいとか思わない。
けど、こういうやり方があるという知識を得たいという欲求はある。多分とても強く。
それは実践するためではなくて、教養を深めたいという結構ピュアな動機なんだけど。
その旨を伝えた上でも、FPは私がビジネスパートナーとしての素養があると判断したのか、せめて保険に加入する際の中間マージンについてはある程度簡単にハンドリング出来るという件について教えてくれた。
なんだ、結局は保険外交員のおばちゃんになれと言う事かとは思ったが、実際私が採った手法よりも保険契約者にとっても周りにとって有利であることは事実なので、まぁ展開しておくかと思った次第。


0 件のコメント:

コメントを投稿