昨日米国にてAMDがIntelを訴えたというニュースが飛び込んできた。
親AMD派である私としては聞き捨てならないニュースだ。
そしてそれに呼応するかのように日本でも日本AMD社がIntel株式会社(日本の代理店だろう)に対して警告とも言うべき記者会見を開いた。
概要は米国と同じ様に『IntelはPCベンダやPC雑誌に対して圧力をかけ、AMD製CPUに不当な扱いを受けさせた』といったものだ。
私は親AMD派と言っておきながら、実はAMD社自体は好きではない。アキバのPCショップに勤めている人間からAMDのやり口に対する不満を聞いた事がある。逆にIntelはいろいろな意味で偉大だし、Microsoftなどとは比べ物にならないぐらい好感が持てる。Intelは昔からお堅いイメージがあるが、多分日本人的に共感できる部分が多いのだと思う。
しかし、前述した内容は本件とは無関係であり、実のところ私自信もAMDの言う『不当な扱いがあった』という点について同意している。
まずPCベンダについて。
例えば日本で売れているPCベンダと言えば富士通、NEC、DELL、HP(旧コンパック)、sony、日立、IBMなどだろう。
DELLは露骨にIntelのCPUばっかりでAMDを排除しているのは解る。そんなのカタログを見れば一目瞭然だ。富士通、NEC、sonyにはその様なしがらみは感じられない。IntelだろうとAMDだろうとユーザ、或いは製品のコンセプトに合ったCPUを採用していると思う。HPもDELLの様にIntel色が強い様に思える。日立、IBMに関しては知らない。
PCベンダに関しては、特に海外についてのみAMDの主張通りの何かを感じる。ただ、国内のベンダについてはそういった印象は受けない。
まぁこれは日本AMDの主張に「PC雑誌」についての言及のみでPCベンダについては何も語らなかった事からも想像出来るだろう。
PC雑誌に対する主張に対しては大いに同意する。
これはもう、ほぼ全ての雑誌に言える事だが、CPU頂上対決!などと謳った特集ではIntelのCPUのみかAMDのCPUも交えた内容のどちらかだ。
ここでまず一発目。『CPU頂上対決』じゃなくて『Intel CPU頂上対決』って書けよと。そりゃAMDとかどうでもいい人にとっては「どっちでもイイジャン」という反応だろうが、私はAMDのCPUに関する記事が大好きなので、こういった記事を見るたびに落胆する。CPU=Intelとか思わせたいのだろうか?もしくは記者自信がそういう考えを持っているかだ。どちらにせよ大変問題がある事だと思う。
といっても経験上7割ぐらいはIntel vs AMDの構図になっているので問題無い・・・と思いきや、やっぱり落とし穴が多い。
例えばグラフィックの機能のテストなどでも地味にGPUが違っていたり、メモリのクロック数が違っていたり、HDDが違っていたり・・・。兎に角、CPU以外の条件で一致させる事が可能な部分を全て同じにした上での検証というものを私は見た事が無い。これはIntel、AMDに対する配慮なのかと考えていた。ちょっと待てと。何だそりゃ?読者ではなく企業に対する配慮?と言う事で心の奥底ではPC雑誌などくそくらえと思っている部分は確かにある。PC FANだってDos/vだってアスキーだってみんな一緒さ。
自作歴も5年以上になり、その間ずっとAMD&IntelのCPUの変遷を見てきた。技術革新の折には必ず多くのソースから知識を得て、自分なりの考えを持ってきた。その上で私はAthlonがPentiumに総合的な意味で劣った事は一度も無いと思っている(もうAthlonは消えるけど・・・)。
まず一番大きいファクターはCPU自体の金額で次が処理速度。つまりコストパフォーマンス。そして発熱、OC耐性、アプリケーション別の処理速度など細々とした内容まで。
それらを考慮した場合、自作するのであればIntelにする理由が見つからない。一点あるとすれば「Intel系は情報が多い」と言う事だ。つまり好きで自作をやっているわけではなく、調べ物が面倒であったり、自作によるトラブルを楽しめない人は確かにIntel系で組んだほうが良いだろう。
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